vol.33~次世代人材育成~
本多通信工業の佐谷です。
去る6月5日に胃腸の調子が芳しくないので診察を受けてみると、
腸閉塞であることが判明し、人生で初めて入院をすることとなりました。
この結果、6月24日の株主総会への出席が叶わなくなり、
定款に則り、樫尾取締役に議長を委ねることとなりました。
株主様を始め、ステークホルダーの皆様にご心配をお掛けすることとなり、
誠に恐縮に存じます。お蔭様で順調に回復しており、
6月末に退院し、体力回復に注力をしているところです。
さて、私は何でも自分でやってしまう傾向があり、
ヒトを育てることが得手と言えませんが、
当社に転籍・着任した約10年前に人材不足に危機感を抱き、
幹部育成に着手したことを、今となって、つくづく良かったなあと感じています。
具体的には、佐谷塾と称した勉強会では、
10才前後年下のメンバー10名を各分野から選抜し、
1年間、毎月、多様で幅広いテーマで議論をしました。
そして今日まで、経営陣として持つべき“視点・視野・視座”を、
身近な経営課題への対処法や外部環境の見方など具体的な事例を通して、
伝授をし続けてきました。
このプロセスが、樫尾取締役をはじめ、次世代メンバーの幅を拡げることに繋がり、
手前味噌ながら今回の緊急事態への対応に奏功したと感じています。
当社では、営業育ちなら営業畑で、技術者なら設計などの部門で昇格をさせるなど、
どちらか言えば専門知識を磨き上げる育成が主でした。
畑違いも含めた幅広い見識を得る機会を与えるなど、
意識的にキャリアを開発してゆくプロセスが抜け落ちた結果、
ゼネラリスト不足、ひいては経営幹部候補不足を招いていました。
これらの反省の下、思い切った部門間異動、社外への出向、
外部団体での中心的活動などを進め、
経営を引き継げる次世代が湧き出る会社にしてまいります。
アドバイスも頂けると幸いです。
PS
総会冒頭にビデオメッセージで、総会欠席のお詫びを申し上げました。
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