vol.41~危機管理とリーダーシップ~
本多通信工業の佐谷です。
このブログで愚痴は言いたくないですが、
“一難去って、また一難”。芳しくないことが続きます。
もちろん、中国湖北省を震源地に中国各地、
そして世界に拡がっている新型肺炎(COVID-19)のことです。
お蔭様で、当社の深圳2工場はそれぞれ2/19と21に操業を再開しました。
ただ、従業員は平常時の約50%に留まっており、予断を許さない状況です。
さらに国内も深刻さが増しています。
当社でも最新情報を入手しつつ、様々な対策を展開しているところです。
さて、今回のような具体的なマニュアルが殆どない有事に際して、
危機管理能力の重要さを改めて感じます。
まず対策組織を設置し、基本姿勢の優先順位を明確化することが大切。
今回の場合は、第1は“従業員の安全衛生”、第2に“お客様にご迷惑をお掛けしない”等々としました。
続いて、変化する情勢に対処しつつ、社内外に情報発信をすることが重要です。
事実を率直に伝えることによって、ご理解や協力を得ることができます。
とりわけ深圳工場で事務系などのスタッフも製造ラインに入っている写真を社内HPに掲載しましたが、
このような光景はグループ全体の一層の一丸化に極めて有効でした。
さらに、このような時は足元に目が行き過ぎる傾向がありますので、
マクロ的に、また数ヶ月を見越して、リスクや課題を抽出し、
準備・対策を始めることも忘れてはなりません。
このように書いてしまえば、それほど難しくないように思えますが、
実際には、情報不十分な中においても、リスク・課題を見出す洞察力、
そして明解な判断を下すリスクテイク力が不可欠であり、
まさにリーダーシップが難局を乗り越える原動力です。
そして、理屈ではなく、具体的な修羅場がリーダーシップを鍛えます。
まだまだ、当社は製造力の復元に向けて対策を講じねばならない状況ですが、
今回の有事を通して、私自身を含めて当社の危機管理能力が一段高まることを期待しています。
写真:日中間のDaily TV会議に各所から参加
0コメント